当事者。

  • 子育て食品とは?
子育て食品とはなんですか?
妊娠から子どもが6歳になるまでの体にイイ食品です。
妊娠婦さんと産後子どもの成長にちょうどいい食材でつくる食品をぼくたちは「子育て食品」と呼んでいます。
具体的には、妊婦さんに負担なく調理できて食べやすく、お腹の中の胎児にイイ食品、母乳にいいママの食品、乳児の離乳食、味覚をつくる幼児期の食品です。社内では子育て食品のことを「おなかの中から子どもにイイこと」だと、よく説明します。
  • どうして「子育て食品」を始めようと思ったのですか?
妻が妊娠中、目の前で、つわりで動けないくらい苦しんでいて、それでもお腹の子どものために食事に最大限注意したいからって、キッチンに無理して立つんです。それが痛ましくて何とかしたいと思ったからです。父親が梅を扱う食品会社を経営していたので食品をつくる設備は全部揃っていましたし、国立大学の農学部を卒業した父は40年前から和食材を科学的に研究していました。それで社内には梅をはじめ和食材の効能を示すデータが豊富にありましたから、妊婦や胎児にちょうどいい効能はないか?と探し始めたら「おなかの中から子どもにイイこと」がざっくざく出てきたんです。特に梅は大昔からつわりに好まれる食品でしたから「これだ!梅は!妊婦さんと胎児のためにある果実だ!」って興奮したのを今も覚えています。それで始めました。
  • 妊婦や胎児にちょうどいい梅効能というのは
    具体的にどういったものですか?
血液サラサラ効果は、効率的に胎児に栄養を届けられるようになるのと、新陳代謝がアップするので荒れやすい妊婦の肌にもちょうどいい。貧血予防効果は、妊婦は胎児に回す血がいるし、お産では出血するから貧血だと命が危なくなるから貧血予防にちょうどいい。冷え性予防は、体温が低くなると流産や死産のリスクが高まるのでその予防にちょうどいい。風邪や食中毒予防効果は、妊婦さんが気を付けていることだからちょうどいい。食欲不振改善効果は、つわりにちょうどいい。カルシウムの吸収促進効果も妊婦と胎児にちょうどいい。他には、梅抽出物には、細胞分裂に必要な葉酸の吸収力を高める体内をつくる効果が動物実験で確認されているので妊婦さんにちょうどいい。
他にもまだまだたくさんあります。
(梅の効能についてhttp://www.umekounou.com/effect/)
すごいですね!
ありすぎてホントかな?って初めは思いました。
でも次第に、すごく酸っぱくて果物として確実に失格な梅が、古事記から何千年も日本人に愛されて、現代まで伝わっているのを考えると、それぐらい効能があるんだろうなと思うようになりました。昔は、梅は薬だったわけですしね。
なるほど。それで何を作ったんですか?
初めに作ったのは、豆腐に乗せてレンジで温めればおいしくなる野菜の漬物セット。その次が冷奴パージョン。かけるだけでできる梅果汁のパスタソース。ショウガの漬物丼のもと。塩の代わりになる噴きかけるタイプの梅の搾り汁とか、いろいろです。和食材を使うことと、とにかく簡単に調理できることを考えて作りました。つわりで動けない妻は喜んでくれていたと思います。
美味しかったですか?
はい、美味しかったですよ。
特に野菜が。中には、梅干しと魚の中華丼みたいに失敗作もありましたけど…w
でしょ!ほんとに野菜が美味しいんです。
ぼく自身、お漬物に古臭いイメージがあったんですが、考え方が変わりました。日本のお漬物は、日本人が考えだした野菜をおいしく食べるための知恵だったんだ!使い方次第で今でも十分役に立つじゃん!って。
それから毎日たべるんですか?
そうですね。
いろんな食品を考えてくれたけど、私の好きなものだけ生き残っていてw、お昼ごはんはそれを日替わりで食べています。今食べているものは普通に好きです。それとやっぱり食材の効能を知ってるせいか毎日体の調子がイイように思います。
でしょ!w
言わされてません?w
ませんよ!w
  1. 味覚をつくる幼児期
  • 今、取り組んでることは?
食育と味覚をつくる幼児食品ですね。
幼児食品とは何ですか?
離乳食が終わって、味覚が形成される幼児期にちょうどいい食材・食品を「幼児食品」と呼んでいます。息子は一歳になり離乳食からだんだん大人と同じ食事ができるようになってきましたが、大人が食べるものは味か濃かったり化学調味料の味がしたりします。それはそれで美味しいですし、ぼくは好きですが、味覚をつくる大切な時期の息子には、もう少し薄味で自然のものを食べさせてあげたい、できれば和食の味覚を身に付けてあげたいという思いなんです。それで離乳食後の「味覚をつくる幼児の食品」をコンセプトに試作品をたくさん作っています。
試作品を全部食べさせられています。私も息子もw
www

ええー!いいじゃん!w息子が喜んで食べてくれるんだから!w「こどもの梅ぼし」とか「お米と梅の近未来」っていう名前の食品は息子の大好物なんですよ。

なんですかその、変な名前の…
ちょwww
「こどもの梅ぼし」は、通常梅干しを作る工程で抜けてしまう有効成分をそのままに残して、添加物を使わずに酸味を抑えて食べやすくしたものですね。江戸時代に使われていた漬け方を活用することでできました。「お米と梅の近未来」は、紫蘇の天然色素(かわいいピンク色)と梅の搾り汁とダシを活かした、ふりかけに代わるものですね。初めは白米をばくばく食べていた息子が、一度市販の化学調味料のふりかけの味を覚えるとそれしか食べなくなったのが寂しくて、天然食材の美味しさを見せつけるつもりでつくりました。
へえ~!
「お米と梅の近未来」は、農林水産省の地場もん国民大賞で表彰されたんですよ!美味しくてコンセプトがおもしろい!ってw
すごいですね!
ありがとうございます!
  1. ワノミライカの食育
  • 食育に取り組んでいると言うのはどうゆうことなんですか?
今話した「子どもの味覚づくり」に取り組んでいるってことです。
今政府が進めている食育というのは、国民の健康美、自給率の向上、食文化の継承の3点セットのことなんですが、これを全て達成するには、つまるところ幼児期に和食の味覚が身につけられるかどうかにかかっていると思うんです。味覚をつくる幼児期にしっかり和食の味覚が身につけば、成長してからも比較的に和食を選択すると思います。和食は世界一健康的な食事だから、健康美が達成させる。和食に使われる食材はお米をはじめ国産のものが多いから自給率が向上する。和食それこそが日本の食文化だから、文化が継承される。という理論です。勝負は味覚をつくる幼児期だ!という気持ちで食育に取り組んでいます。

なーるほど!おもしろいですね。
そうですか?w
ありがとうございます。
  1. たらこスパゲティ
  • 今後チャレンジしていきたいことは?

そうですね。いつか外国人にウケる食品を作って、日本すごいね!って言われたいですね。たらこスパゲティみたいに日本人だから考えられるようなものつくりたいですね。それで世界から評価されたいですね。今日、生産ラインで製造している子育て食品は、ぼく一人で考えたわけじゃないんです。妻と社内のコックさんはもちろん、実はフェイスブックで子育てしている友だち達と一緒に作ったんですよ。こちらからアイデア提案したり、友達からアイデアもらったりしながら試作品作って、それを郵送して実際に触れて食べた時の反応を拾いながら製品化しました。そのフェイスブックの友達が実際に購入して使ってくれていて、身近な友達に紹介してくれて、子育て食品は口コミで広がっています。この経験から、未来はネットを通じて、作り手と使い手の境界線を曖昧にしながら、当事者みんなでモノづくりするように思います。この力を活かして世界から評価される食品をつくりたいです。やっぱり日本スゲー!って言われるとすっごく嬉しいんです。子どもたちも自国の文化をもっと好きになると思うんです。

夢は大きいですね。頑張ってください!
ありがとうございます。
  1. 記者のワノミライカの印象

ワノミライカは顧客視点があるという以上に、作り手と使い手が一体化していて、その製品の作り方がとても新鮮でした。自分たちが必要なものをほしいからつくる、その素直さが逆に新しいものを発想する基盤になっているように思います。インターネットを活用して、当事者みんなでほしいモノをつくるというワノミライカの企業姿勢そのものが、「顧客と企業の関係を未来化する」という気がしました。